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金剛堂日記


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この更新頻度はあんまりだ!と両手で顔を覆いながら…いや、キーボード叩いてるから今は覆ってないのですが…お久しぶりです金居です!
自宅でネットに繋ぐのすら久しぶりすぎて軽く浦島太郎な気分です。
今、世間という名のネットの世界では何がはやっているのでしょう。
仕事が私にトドメを刺すような勢いで攻め立ててくる今日この頃…皆様はいかがおすごしでしょうか…(何)
最近は…ツイッターを自分の中に導入(?)してから、こっちに日記を書く頻度が一層減ったと思いつつも、そのツイッターにすら出現率が危うい感じになっております。
とはいえ、まったく何もしていないというわけでもなく。
プロットばっかりワードに叩きつけております。
普段あまりプロットを作らない…というか、単語しか挙げない、しかもほぼ脳内完結、という自分自身への戒めと新たなる挑戦ということで……もう、跪きそうですけれど……ね!!(ね、ってなんだ)
とりあえずは、目先にある拍手とPHANTOM完結を念頭に置いております。やる気だけは、あります!!
でも原稿も大事…!
あっちもこっちも手を出して、ヒーヒー言ってるのが私らしいんだと信じて…信じて!!(言い聞かせて)

拍手ありがとうございます!!といいますか!!!
もう10発目には何もございませんので…!本当にすみません!!orz
本当に、突発で書いていて、拍手のお礼編集画面に直接一発書き、という形だったので保存も一切していなわけなので、公開しようにもできない状況でございまして……うっ……投石はお一人様3個まででお願いいたします。
お見苦しい限りの駄文ばかりでした。読み返しもろくにしなかったので誤字も酷かったですしっ…!(自慢にもフォローにもならん…)
……そんなものではございますが、最後と銘打って挙げていた一番最近の拍手10発目だけ、かろうじてデータが残っておりましたので、お詫びと感謝の気持ちを込めつつ「つづき」にそっと忍ばせておこうと思います。
お声がけいただいた方々に、少しでもお返しの代わりになっていればと願いつつ。
極限お暇な時にでも覗いていただければ幸いです…!
こんなんやってたよーという、名残ということでひとつご容赦いただければと思います。
ちなみに、青い果実の番外編みたいなものなので、パロディーものが苦手な方はご注意くださいませ。

というわけで、今日はこれにて退散いたします!!(脱兎)
 




「………」
どうしよう。
その一言に尽きる。



青い果実のとまどい



爽やかな中にぬくもりを宿す秋の日差しは、満腹中枢が大いに満足しきっている午後一番の授業とタッグを組むと最強の刺客となる。
だってしょうがないじゃない。
穏やかな午後の気温は眠気を呼ぶのに申し分ない好条件なのだから。
加えて歴史だよ?
世界史だよ?
歴代教皇の覚え方とか教えられてもこんな眠気にとって都合のいい状況じゃ、呪文か念仏にしか聞こえないに決まってる。
だから、だ。
天変地異の前触れかと思うほど偶然にもばっちり起きていたスクの隣で、こっそり舟を漕いだってそれは必然でしかないわけだ。
ね?
……うん、悪いことだっていうのはわかってるんだけどさ…。
加えて、いつもノートを見せてばかりの俺に代わって、スクがずっと起きててくれたから若干の心の緩みも生まれてしまったわけで。
――あ、もしかして、俺が寝たからかな?
だから起きてたのかな。
普段は死んだのかと見紛うほどにぴくりとも動かず机につっぷしているというのに。
瞼が落ちる直前に垣間見た隣のスクアーロはいかにも「かったるい」といった表情ではあったけれど、しっかりと目を開けて、上体を起こしていたのだから。
だとしたら……いや、いつも俺が寝てたらスクが真面目に授業を、なんて考えは浅はかだ。
睡眠学習を地でいくスクに対して、日々あっぷあっぷの俺が痛い目を見るだけに決まってる。
理不尽反対。

そんなこんなで、薄っすら涎のあとが残る白紙のノートを前に口端を引きつらせていた俺の眼前へ、ずい、とスクがノートを突きつけてきた時は何事かと思ったわけです。
書いてないですけど!?
まさか写すだけに飽き足らず、ついに俺に書けということですか!?
と若干オロオロしていた俺へ「暇つぶしに書いてやっただけだぁ」とぶっきらぼうを装って顔を背けたスクを前に涙が零れる想いでいっぱいになったのがほんの五分ほど前。
そして――。

「……悪くはない。悪くはないんだけど…」

今俺は、大いに悩んでおります。
自分の机でピタリと固まった俺を尻目に、当の本人は机へと手を突いて立ったまま、ふわぁとあくびをしてみせた。
……。
薄青い表紙をめくった先、スクアーロのノート。
彼が書く字を見たことは何度かあった。
とても流麗な模範に近い文字はノートや手紙やサインなど、読み返すものや大切なものを記す時用の字。
言動や行動が荒っぽいのに、そういうところがきちっとしていて、ギャップがなんだか微笑ましくも様になっているなーなどと考えていたのだ。
……が。
これは、どう捉えればいいのだろう。


なんということはない。
文字はいつもの流れるようなイタリア語が楽譜をなぞるかのように規則正しく音を綴っていた。
けれど、その、端々。


うさぎ。

ねこ。

いぬ。

…これは…くま?


なんだか懐かしいような可愛らしいイラストが所々に描かれて、いる。
吹き出し付きで、要点を解説しながら。

それは、まあ、百歩譲って、なんでもないこととしよう。受け入れようとも。

だが。

「スク、これは…」
「それはニワトリだな」
ごめん、俺コレくじらかと思った。
「うさぎ、ねこ、いぬ…くま?」
「…ねずみ、うま、さる、ウーパールーパー」
なんでウーパールーパー描くのさ!!
ひとつずつ指差しながら予想を口に出してみれば、ひとつも当たりやしない。
壊滅的。いや、独創的?

もう、良いように言うのも難しいほどに……スクは絵がへたくそだった。

「い、いいよね!可愛いよ!こういうのがあるとわかりやすいし!」
俺、必死すぎる。
対するスクは口元に手を当てて、首をかしげていた。
わからないと言われることがわからない、と言いたげに。
そこへ、バタバタと激しい足音が近付いてきていた。
なんだろう。すごく嫌な予感がする。

「よっすツナー!お?なんだそれ?」
隣のクラスの人気者……キャバッローネの次期ボスが背後から、椅子に座ったままの俺へと抱きついてきた。
「ん?んー…なんだこれ。ツナ、絵へただな…これはちょっとなかなかお目にかかれない代物だぜー。線がよれよれだし、目の位置とかヤバイもん」
俺が教えてやろっか?
そう言いながら俺を覗き込もうとしたディーノさんの姿が………一瞬で掻き消えた。
笑顔の残像を残して。
「う゛お゛ぉいヘナチョコぉ…覚悟は出来てんだろうなぁ……」
……止められない。
あんなすごい…どす黒い笑顔で、廊下まで吹き飛ばされたディーノさんを追い詰めるスクアーロを、俺が止められようはずもない。

その後、必死に美術の教科書とにらめっこするスクアーロの姿が見られたり見られなかったりしたそうな。
スクの絵の腕前が向上したのかどうかは…今はまだ秘密。
これは、意外な弱点とギャップに知らず知らずのうちにキュンときていた俺へと、彼が不意打ちの告白してくる一週間前の出来事だった。

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